国家財政の破綻も風船の破裂もメカニズムは同じ
極論になりますが、国家財政の破綻も風船の破裂も、そのメカニズムはほぼ同じです。
どちらも限界点を超えれば、いっきに破綻もしくは破裂します。
空気を入れ続けて破裂しない風船はありません。
日本の国家財政も、このまま赤字国債を垂れ流し続ければ、いつの日か必ず破綻します。
あえて違う所を挙げれば、風船は破裂しても怪我をする事もありません。しかし、国家財政が破綻すれば国民に多大な影響を及ぼします。経済的損失も測りしれません。
経済専門家の中には、楽観的見通しをされている方がおられますが、それは説得力に欠く夢物語にすぎません。
過去の歴史を振り返っても分かるように放漫な国家運営を続けてきた国は、どの国も悲惨な結果を招いています。
日本だけが特別な国ではありません。
日本にだけ奇跡が起こる訳でもありません。
冷静に考えれば、子供でも分かるようなことです。
しかも、今の日本政府には財政再建に本気で取り組もうと言う意欲も決意も感じられません。おそらく財政再建は半ば諦めていると思われます。
2020年までにプライマリーバランスを黒字化すると言う国際公約も、またもや先延ばしされました。
このように、ゴールポストを何度も後ろへ移動すれば日本の国際的信用は失墜します。
そればかりではありません、金融界に不安や動揺が広がり、いつ金利が高騰してもおかしくありません。いつ国債が暴落するかもわかりません。
しかも、日本の財政赤字はすでに限界点に到達しようとしています。
風船に置き換えれば、まさに破裂寸前の状態です。
このまま、日本政府が何も対策を講じないまま、放漫な国家運営を続ければ、日本の国家財政は2020年から2025年のいずれかの日に、何の前触れもなく突然破綻するでしょう。
それは、限界点を超えた風船のように。